くしがきの里からのお便り

2022/08/12 09:51

道の駅 くしがきの里は
農家3名が運営している日本で唯一の道の駅です。

私たちが作っている果物でたくさんの人が笑顔になって欲しい。

農家が目利きした旬の果物をベストな状態で遠方の方にもお届けできるように
オンラインショップをスタートしました。

かつらぎ町の若手農家の集まりがきっかけに


もともと「道の駅 くしがきの里」は数年前に出来たばかりの新しい道の駅として他の方が運営をされていました。
楠本副社長が会長を務める「かつらぎ町 担い手交流会」という農家の若手を集めた担い手交流会の中で、前オーナーの任期が終わるということを知り、農業に対して強い気持ちのある3名がチームとして運営に名乗りをあげました。まずは、立候補するにあたり会社を設立しないといけないという事で、右も左も分からなぬままに、紀農人株式会社(キグリ)を設立。自分たちは基本が農家ですから、店舗の運営などに対して詳しいわけでもなく、コンサルタントの力を借りて、プレゼンテーションを乗り越え、くしがきの里の経営権を取得。運営ノウハウの確立をし、第一歩を踏み出しました。



楠本副社長は畜産とお米の農家


子牛が生まれたばかり



道の駅 くしがきの里 で売りたいもの

西岡社長の描く道の駅では、流通に乗らないような安価な家庭用を袋にたくさん詰めて売るようなものではなく。「フルーツ王国」と自負するかつらぎ町で、いいものをたくさん作っている若手の農家がこんなにもいる地域に足を運んでいいただいて、買っていただきたいのは家庭用ではなく、胸を張って「どうぞ」と自信満々に販売出来るクオリティーの果物を、お召し上がりいただきたいと考えています。ですので、安売りは原則する気がありません。なぜなら、安売りを続けてしまっては、新しい若い担い手がいなくなるしかないからです。


若手が誇りを持って働ける環境づくりを

ご高齢の農家さんたちにも、ご家族があり息子さんや娘さんがいらっしゃいます。しかし、実際のところはサラリーマンとして子供たちを外に出しますので、結果として自分たちの体力限界と共に農家をやめるという選択肢につながります。なぜこんなことになっているのか。それは、自分たちの得られる収入と重労働では、「継がせられない」という結果に行きつくからです。            
西岡社長はここでこう思います。「自分たちが丹精こめて作った果物を正しい値段で販売し、飯が食べて行けると思えば自然と息子にも継がせたいと考えいると思う。だからそれを目指せる環境をつくりたい」



西岡社長は多種多様な果物を育てる果実農家
桃、柿、蜜柑、不知火、ネーブル等 オリジナルブランドも発信中


「ありがとう」が嬉しい。それが原点


井上専務は、長年スーパーに勤めており45歳のタイミングで実家の農業を本格的に継ぐために退職。にじみ出る人の良さからも人と接することを大切にしていることが伝わります。「世の中にはたくさんの道の駅があるけれど、くしがきの里に立ち寄ってくれてありがとう。」思い、満足して帰っていて欲しいと思うそうです。また来たいな。と思えるお店にしたいですし、お値段以上のものをお持ち帰りいただきたいなといつも思っています。「美味しかったよ。ありがとう」と言ってもらえる事が、生産者の次の「もっと美味しいものを届けたい」につながると思っています。




井上専務は多種多様な果実農家
葡萄、柿、すもも、蜜柑、不知火、甘夏など



オンラインショップへのチャレンジ

この度、「道の駅 くしがきの里」でオンラインショップを始めるにあたり、店舗と同じように対面で会話をしているような気持ちで運営をしていきたいと思っております。和歌山県紀の川市のかつらぎ町まで足を運んでいたけるお客様は、立地的にもどうしても限られており、もっともっと多くの方にこのかつらぎ町のフルーツが美味しいことを知っていただきいと願っております。


農家の目利きでお届けを

朝採れがいいものであれば、朝採れたものを。熟してから召し上がるものは、程よく美味しくなるタイミングで。ご注文を受けた商品は、農家ならではの目利きをして選定・発送をさせていただきます。





かつらぎ町は「フルーツ王国」

かつらぎ町のゆるキャラも、5人の果物の妖精であったりするほど、かつらぎ町は、果物の種類が豊富な産地。和歌山県といえば柿の一大生産地ですが、実は柿以外にもたくさんの種類の果物が生産されており、一年中ほぼ途切れることなく旬の果物に囲まれた産地として、私たちの豊かな食生活を支えています。

自然との対峙

土づくり、剪定、摘果、消毒、草むしり等、一つ一つ個性の違う木に向きあって、それぞれに合う美味しい果実が出来るように手を掛けていきますが、気候にも大きく影響されます。自分たちではどうにもできない事もたくさん起こりますが、その画一的ではない味わいも、これが自然のものだと愉しんでいただけると毎年の楽しみとして味わっていただけるのではないかと思います。